肝移植した患者の周術期に経時的に血液、尿、肝組織検体を採取・保存し、肝組織からDNAを、末梢血からリンパ球RNAを抽出・精製し、SNP(single nucleotide polymorphism)解析を行った。これにより、薬剤代謝に関わる遺伝子多型を継時的変化を含めて解析することができた。薬剤性肝障害との関連については、サンプル数を蓄積することで今後解析に移ることができるものと考えている。また、サンプル数が十分でないため、BOXesやDAMPs解析には至っていないが、肝移植後の検体採取・保存は問題なく行えており、サンプル数の蓄積とともにこれらの解析も行いたいと考えている。
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