研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、膵癌の微小環境における重要な因子である膵星細胞のphenotypingを行うことで、膵癌細胞との相互作用においてより重要な働きを担っている細胞群を同定し、それを制御することによって膵癌の新規治療法開発を目指すことである。CD271陽性の膵星細胞は腫瘍周辺で発現し、患者の予後と負の相関関係を示すことが分かった。また、CD146陽性の膵星細胞はPanINの周囲に多く存在し、患者の予後と負の相関がみられることが分かった。これらの結果から、膵星細胞は機能的に多様性をもった細胞集団で、特定の膵星細胞のみを標的とした治療が有望であることが示唆された。
医歯薬学