研究成果の概要 |
胆道癌は早期発見が困難であり、未だ有効な治療法の少ない、極めて予後不良な疾患である。さらに、ヒトの癌治療において真に有効な治療効果を得るためには癌幹細胞を標的とした治療が重要であることが示唆されている。今回、胆道癌に対する新しい治療法として、胆道癌幹細胞特異抗原を標的とした癌治療ワクチンの開発を目指して、ヒト胆道癌幹細胞特異抗原の同定を試みた。その結果、胆道癌幹細胞特異抗原候補としてLY6K, GPC3, WT1, WDR16, CHD3, MUC1の6抗原が同定された。これより胆道癌に対する癌治療ワクチン開発がさらなる進展を遂げることが期待される。
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