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2013 年度 実施状況報告書

再生医療へ向けた組織別間葉系幹細胞の特性解析

研究課題

研究課題/領域番号 24592138
研究機関札幌医科大学

研究代表者

小野寺 理恵  札幌医科大学, 医学部, 講師 (60393328)

研究分担者 本望 修  札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
鰐渕 昌彦  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30343388)
佐々木 祐典  札幌医科大学, 医学部, 講師 (20538136)
キーワード幹細胞
研究概要

近年、再生医療で用いられる幹細胞は、既存の治療法を凌駕する複数のメカニズムで治療効果を発揮することが分かってきている。その中でも特に、採取が比較的容易で、培養技術が確立している体性幹細胞である間葉系幹細胞(MSC)は、骨・筋・神経などに分化することから、多疾患への臨床応用が期待され注目されている。我々はこれまで骨髄由来MSCについて検討した結果、動物実験の結果では、脳梗塞モデルへ骨髄由来のMSCを静脈内投与すると、脳の障害部位に細胞が遊走し、神経細胞保護、血管新生、神経再生を促すことで治療効果が得られることを報告してきた。
本計画は、さまざまな組織から採集した各種の間葉系幹細胞の細胞生物学的性質を各種の分子細胞生物学的・生化学的・遺伝学的解析手法を用いて比較解析すること、および、各種間葉系幹細胞のin vivoでの治療効果を比較解析することを主目的としている。
昨年度は、SDラットより骨髄を採集、骨髄幹細胞を培養し、培養したラット間葉系幹細胞の分子生物学的解析手法を用いて行い(プロテインアレイ法)、データの収集を行った。さらに、ヒト間葉系幹細胞を培養し、フローサイトメーターを用いて細胞表面マーカー分子を解析した。
本年度は、昨年に引き続いてヒト間葉系幹細胞を培養し、フローサイトメーターを用いて細胞表面マーカー分子の解析および、DNAマイクロアレイ法を用いた網羅的遺伝子発現プロファイル解析を行った。
以上のように、補助金は補助条件に従って、有効に使用されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本計画は、さまざまな組織から採集した各種の間葉系幹細胞の細胞生物学的性質を各種の分子細胞生物学的・生化学的・遺伝学的解析手法を用いて比較解析すること、および、各種間葉系幹細胞のin vivoでの治療効果を比較解析することを主目的としている。
今年度は、ヒト間葉系幹細胞を培養し、培養したヒト間葉系幹細胞の細胞生物学的性質を比較解析するために、DNAマイクロアレイ法を用いた網羅的遺伝子発現プロファイル解析、フローサイトメーターを用いた細胞表面マーカー分子の解析を実施している。

今後の研究の推進方策

今後も、各種間葉系幹細胞の細胞生物学的性質を各種の分子細胞生物学的・生化学的・遺伝学的解析手法を用いて比較解析することを継続する。さらに、各種間葉系幹細胞が産生するサイトカインなどの液性因子の解析も行う。また、各種間葉系幹細胞のin vivoでの治療効果を評価するために、脳梗塞、脊髄損傷モデルなどの神経疾患動物モデルに対する移植実験を行い、治療効果を比較検討する予定である。

次年度の研究費の使用計画

当初予定していた購入予定の消耗品の値段が75円安かったので、残額が生じた。
物品費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Bilateral cortical hyperactivity detected by fMRI associates with improved motor function following intravenous infusion of mesenchymal stem cells in a rat stroke model2013

    • 著者名/発表者名
      Suzuki J1, Sasaki M, Harada K, Bando M, Kataoka Y, Onodera R, Mikami T, Wanibuchi M, Mikuni N, Kocsis JD, Honmou O.
    • 雑誌名

      Brain Res

      巻: 1497 ページ: 15-22

    • DOI

      10.1016/j.brainres.2012.12.028

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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