研究課題/領域番号 |
24592142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
小林 正和 岩手医科大学, 医学部, 助教 (60364345)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 脳循環代謝 / MRI / MRS / PET / SPECT / 脳主幹動脈病変 |
研究概要 |
脳主幹動脈慢性閉塞狭窄性病変を持つ症例に対して、ガスPETによる脳酸素抽出率画像、3テスラMRIによる脳温度画像、3テスラMRSによる還元ヘモグロビン濃度画像、脳SPECTによるベンゾジアゼピン/脳血流画像、アセタゾラミド負荷脳血流SPECTの全てを、対照正常者10例、頚部頚動脈狭窄症例45例、頚部頚動脈狭窄症例以外の脳主幹動脈閉塞狭窄症例40例に行った。これらから得られたデータから、病変側大脳半球の脳酸素抽出率と脳温度画像、還元ヘモグロビン濃度、ベンゾジアゼピンレセプター/脳血流比との相関を解析、貧困還流を表す脳酸素抽出率の上昇の検出精度を算出している。この3つの方法論による貧困下流測定精度とアセタゾラミド負荷脳血流SPECTと安静時脳血流SPECTから求められる脳循環予備能による貧困灌流診断精度とを比較している。最後に前述の3つの方法論の値と頚部内頚動脈血栓内膜摘出術周術期合併症の発生の有無とを比較し、その予測精度を算出している(前述のものは全て、データ収集最中であり、平成25年度以降も症例数を積み重ねる予定である)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当研究は3年計画であり、当初の症例予定数は対照正常者10例、頚部頚動脈狭窄症例100例、頚部頚動脈狭窄症例以外の脳主幹動脈閉塞狭窄症例100例である。現在の所、対照正常者10例(目標症例数の100%)、頚部頚動脈狭窄症例45例(目標症例の45%)、頚部頚動脈狭窄症例以外の脳主幹動脈閉塞狭窄症例40例(目標症例の40%)に目的の検査を施行済みである。研究年限はあと2年あり、今後も順調に症例数が伸びることが想定されるため、必要なデータの渉猟、解析を行うことが可能であると推測されるため。
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今後の研究の推進方策 |
新規の脳主幹動脈慢性閉塞狭窄性病変を持つ症例に対して、ガスPETによる脳酸素抽出率画像、3テスラMRIによる脳温度画像、3テスラMRSによる還元ヘモグロビン濃度画像、脳SPECTによるベンゾジアゼピン/脳血流画像、アセタゾラミド負荷脳血流SPECTの全てを、頚部頚動脈狭窄症例55例、頚部頚動脈狭窄症例以外の脳主幹動脈閉塞狭窄症例60例に対して行う予定である。これまでに得られているデータに加えて、今後得られるデータから、病変側大脳半球の脳酸素抽出率と脳温度画像、還元ヘモグロビン濃度、ベンゾジアゼピンレセプター/脳血流比との相関を解析、貧困還流を表す脳酸素抽出率の上昇の検出精度を算出する予定である。この3つの方法論による貧困下流測定精度とアセタゾラミド負荷脳血流SPECTと安静時脳血流SPECTから求められる脳循環予備能による貧困灌流診断精度とを比較する予定である。最後に前述の3つの方法論の値と頚部内頚動脈血栓内膜摘出術周術期合併症の発生の有無とを比較し、その予測精度を算出する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
ガスPETによる脳酸素抽出率画像、3テスラMRIによる脳温度画像、3テスラMRSによる還元ヘモグロビン濃度画像、脳SPECTによるベンゾジアゼピン/脳血流画像、アセタゾラミド負荷脳血流SPECTを撮影する際に必要なRIトレーサー、薬品等の購入、及びデータ解析に用いるコンピューター関係の消耗品等の購入に用いる予定である。データ解析がある程度まとまった段階で学会発表当を行い、広く社会に発信する予定であり、その際の学会参会費用、旅費等として使用する予定である。
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