この研究は、熱射病時の中枢神経系でのミクログリアの関与を検討し、その制御法を開発することである。マウス熱射病モデルを用いて、熱曝露による中枢神経のミクログリア活性化、炎症メディエーター発現の解析を行った。炎症メディエーターの脳内濃度は熱曝露により上昇した。microglia inhibitorであるminocyclineでマウスを処置すると、脳内炎症メディエーター濃度の上昇は抑制された。microgliaの活性化と炎症メディエーター濃度上昇の関連が示唆された。Minocyclineはmicroglia活性による炎症反応を抑制することで、熱射病の治療に有用である可能性が示唆された。
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