研究課題
基盤研究(C)
一酸化窒素(NO)は、肺高血圧と肺高血圧血管病変の発生を抑制する。硫化水素も、生体内で産生させる生理活性物質で、NOと同様の作用を持つ。NOは硫化水素の産生を高めると報告されているので、本研究では、硫化水素を産生させるNaHSをモノクロタリン誘起肺高血圧ラットと慢性低酸素暴露肺高血圧ラットに腹腔内投与(予防実験として単回連日投与、治療実験としてオスモポンプによる持続投与)して、肺高血圧および肺高血圧血管病変に対する、発症予防効果および治療効果を調べた。予想に反して、高濃度NaHS投与(12mg/day=500μg/hr 3日間持続投与)により、正常ラットの肺NO合成酵素の発現が低下した。
麻酔集中治療学