研究課題/領域番号 |
24592742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
森村 尚登 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20239685)
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研究分担者 |
後藤 隆久 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00256075)
坂本 哲也 帝京大学, 医学部, 教授 (40365979)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 毛細血管再充満時間 / ショック / パルスオキシメータ |
研究概要 |
1.定量化毛細血管再充満時間(Q-CRT)の測定機器の開発 パルスオキシメータの原理を応用してCRTの定量化を試みた。まず、指に装着したパルスオキシメータのSpO2センサを介して、爪床の圧迫前後の波長940nmの近赤外光(IR)と660nmの赤色光(R)の二つの透過光を一定のサンプリングレートで収集した。爪床を圧迫した際の減光度は、血液の減光度と組織の減光度の和であるため、二つの異なる波長における圧迫時のそれぞれの透過光量の対数の差をとることによって、組織の減光度を除去し、血液の減光度を取り出した。Q-CRTは、5秒間の爪床圧迫後の「圧迫解除」から「90%再充満点までの秒数」とした。圧迫解除とは、IRの減光度の傾きが急峻になった点(IR対数値の微分値が閾値(0.002)を超えた点)とし、「90%再充満点」は、圧迫解除後の「IR対数値とR対数値の差」の曲線を指数関数曲線に近似し、関数値が90%に回復する点とした。これらのアルゴリズムに基づき、パルスオキシメータにその機能を組み込んで試作機3台を作成した。 2.Q-CRTの健常成人の正常値の検討 健常成人10人に検者3人がQ-CRTを測定。述べ93回測定、 88のQ-CRT の波形データを得た。Q-CRT は 1.6±0.9 秒(平均±SD)、検者間の測定値に差を認めなかった(ケンドールの一致係数=0.525 (p=0.001))。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
a. 健常成人のQ-CRTと従来のCRTとの関係: b. 成人患者のQ-CRTとショックの生化学的パラメーター(乳酸値、BD等)・転帰との相関関係の検討: 上記a、bとも本年度に予定していたが、試作機の開発に時間を要したため、次年度に実施する予定とした。
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今後の研究の推進方策 |
本年度はIDの試作機に取り込まれるデータのIDの入力ができなかったため、次年度は入力方式を簡素化かつ容易にし、記録媒体(メモリーカード)へのIDの書き込みが可能なようにしてデータ集積作業の効率化を図る予定である。また、研究者施設に試作機を設置し、症例数を増やす方針である。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度に当初計画していた英文論文作成については計画がやや遅れているために次年度にずれ込んだので論文作成や英文校正に関わる諸経費を次年度に繰り越す予定である。また、センサの充填や機械のメインテナンスに係わる諸経費、ならびに検討結果の国際学会報告に係わる諸経費に使用する予定である。
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