放射線診断における患者防護の最適化には、診断参考レベル(DRL)が必要である。今回は大学歯学部・歯科大学附属病院(附属病院)における歯科用コーンビームCTのDRLを設定した。DRL値は、2013年9月に29の附属病院に対して行った撮影条件と撮影件数についてのアンケート調査結果、および別途測定した面積線量(DAP)と空気カーマ(DAP/FOV面積)を使用して算出した。4×4 cm FOVに対するDAPおよび空気カーマによるDRL値は、15歳超、15歳以下、全患者でそれぞれ470、420、460 mGy cm2および29、27、29 mGyとした。
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