金属アレルギーは、遅延型アレルギーに分類されている。金属アレルギーの発症には、金属イオンの溶出が必須である。金属イオンはタンパク質に結合すると考えられているものの、その分子機構はよくわかっていない。本研究は、金属アレルギーの原因となる金属イオンの動態を明らかにすることを目的とした。金属イオンの動態を明らかにするために、我々は、ニッケルイオンを可視化することを検討した。我々は、蛍光色素によりニッケルイオンの可視化が可能になり、細胞分析装置、例えば、蛍光顕微鏡やフローサイトメトリーが利用できるようになった。我々は、ニッケルの細胞内の取り込みを定量的かつ視覚的に解析することができるようになった。
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