研究課題/領域番号 |
24592923
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
野口 信宏 佐賀大学, 医学部, 講師 (40284658)
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研究分担者 |
後藤 昌昭 佐賀大学, 医学部, 教授 (10145211)
重松 正仁 佐賀大学, 医学部, 客員研究員 (80398130)
檀上 敦 佐賀大学, 医学部, 助教 (80452712)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | デジタル歯科技工 / CAD/CAM / 3次元計測 / ナビゲーション / オプティカルトラッキング システム |
研究概要 |
第22回日本顎変形症学会総会(福岡)にて”手術ナビゲーションシステムを使った近位骨片の術中位置決め”として本研究による計測結果を額矯正手術における近位骨片の位置を術中リアルタイム表示する手術ナビゲーションにも適用できる可能性を示した。第20回顎顔面バイオメカニクス学会(東京)では手術ナビゲーションに加え、歯科用チェアや技工室にオプティカルトラッカーを設置して歯科用CAD/CAMに適用する方法について示した。第16回日本顎顔面インプラント学会総会(北九州)では歯科インプラント手術のためのサ-ジカルトレ-ニングシステムの研究として発表したが、この研究においても、オプティカルトラッカーによる3次元計測がインプラント埋入のトレーニングの評価方法として役に立つ可能性が示唆された。 現在は、購入したオプティカルトラッキングシステム(POLARIS Vicra)を利用するソフトウエアを開発中であり、基本動作のアプリケーション(顔面基準面の作成および距離計測機能)が作成できたところである。トラッキングシステムのプローブは付属の標準型を利用したが、今後は計測目的に応じたオリジナルマーカーの作製が必要になるためその検討を行っている。今回開発したソフトウエアにより、顔面と咬合平面の位置形態情報を得ることができる。現在野口、重松が現在、動作確認実験を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
POLARIS Vicraの納入が当初の予定より遅れたためソフトウエアの開発もやや遅れ気味である。当初の計画で基本ソフトウエアの開発および動作確認実験を24年度中に済ませる予定であったが、現在基本ソフトウエアの作成ができ、動作確認実験を行なっているところである。
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今後の研究の推進方策 |
オプティカルトラッキングシステム(POLARIS Vicra)を使ったソフトウエアの開発中であり、基本動作(3点指定による基準平面の設定と、そこからの距離のリアルタイム計測)のアプリケーションが作成できたところである。今後、野口、重松で動作確認実験を行なった後、基本動作に追加して2本のプローブを同時に使った距離角度計測や、デンタルインプラントにマーカーを取り付けて計測する方法など、その機能を追加する。これにはアダプターとそれに接続するマーカーの開発が必要である。加えて、得られた計測データが歯科用CAD/CAMに連携して使用できるようにCAD/CAMメーカーに働きかける。
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次年度の研究費の使用計画 |
上記ソフトウエアの機能追加を行う。また同時に計測デバイス(オプティカルトラッカーのマーカーと計測物を接続するためのアダプターおよび目的に合わせて配置したマーカーフレーム)の開発。論文の投稿。学会発表を行う。
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