歯根膜由来細胞を用い、成長因子カクテルによる骨形成細胞誘導法を検討した。BMP-2、FGF-2、IGF-1、インシュリンのうち数種類のカクテルを培地に添加し、歯根膜細胞を培養した。培養後21日までの細胞数の測定およびALPase染色、さらに転写因子の発現を免疫組織化学的染色によって検索し、分化誘導能を検討した。その結果、IGF-1、インシュリン、BMP-2、デキサメタゾンカクテル培地を用いると、分化誘導開始後7日以後から顕著にRunx2およびOsterix免疫陽性細胞が認められた。骨形成細胞誘導にはBMP-2、デキサメタゾン、IGF-1、インシュリンの組み合わせが有効であることが示唆される。
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