研究課題
基盤研究(C)
口腔癌の治療に本邦で有用な科学的根拠を確立を目的に、1211例の口腔癌の登録を終え、臨床、画像、病理、機能データ集積と解析を進めた。また、大阪大学だけでなく本研究では部分的に本邦の6施設で多施設共同研究を行った。その結果、口腔癌遠隔転移のリスク因子を同定し、口腔癌における術後補助療法の意義を明確にした。頸部郭清術の胸鎖乳突筋温存における委縮予防の方法、N0頸部の治療戦略決定、下顎歯肉癌の新しく優れたT分類の提言、舌癌の浸潤様式などを明らかにした。これらは、頭頚部癌の中での口腔癌の特徴を示し、今後臨床に役立つものと考えている。
口腔外科