唾液中の老化・歯周病マーカーをメタボローム解析にて探索した。小児では代謝産物の濃度が薄く、高齢者では高かった。歯周病の進行でピュウールベィト、ブタノエート、グリシンが上昇した。歯周病の進行と加齢でアミノ酸ではグリシンが最も高く、アスパラギン酸、リシンも上昇した。アミノ酸以外ではコリン、オルニチン、カドベリンなどが上昇した。Gly-Pro比は成人(R = 0.8328)、小児(R = 0.9451);(P<0.0001)で一定値を示し、Gly-Proは他のネットワークに含まれず単独で存在し、独立した動態を示した。Gly/Pro比は口腔内または唾液腺状態を反映する指標になる可能性が示唆された。
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