本研究は、口腔の不使用性シンドロームを予防するための看護介入プログラムを開発することを目的とした。 臨床看護師は、口腔機能を刺激して廃用を予防することの重要性と口腔ケアの方法や器具の選択に対する理解が不十分であった。効果的な口腔リハビリテーションを展開するためには、その医療チームにおいて看護師が専門職同士や主治医、患者との調整を中心的に担う必要がある。看護師によって行われる口腔機能を改善する口腔ケアを学習プログラムとして、①口腔ケアの意義と目的、②口腔の構造と解剖、③口腔トラブルと高齢者の口腔の特徴、④口腔の状態に合わせた用具の選び方と使い方、⑤専門職連携を含んで構成することを提案する。
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