本研究は肥満者に潜在的に多い炎症性皮膚障害の予防及び適切な看護ケア方法を確立することを目標としている。動物実験にて抗酸化効果および抗肥満効果を伏せ持つKaempferia parviflora(KP)による全身的アプローチが有効であることがわかった。また、KPの複合的作用により、体重増加抑制、肥満皮膚の脆弱化を抑制、コラーゲン線維による立体的な組織構造を保持を示すことが示唆された。また、8週間の減量療法によって皮下脂肪における炎症所見や真皮の膠原繊維の蛇行性の低下に対して予防的に効果は認められた。今後KPを含む食事療法やサプリメント摂取によって肥満皮膚障害を有効に予防できるであろう。
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