研究課題/領域番号 |
24593312
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
常盤 文枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (00291740)
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研究分担者 |
山下 美根子 人間総合科学大学, 保健医療学部, 教授 (60301850)
中澤 良子(大場良子) 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (80381432)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 心臓病 / 病いの語り / 症状マネジメント |
研究概要 |
心臓病をもつ成人は、動悸や倦怠感など、それぞれ個別の症状を抱えて日常生活を送っている。医学上は問題がなくても、症状は主観的な体験として認知されるため、症状マネジメントは個人のQuality of life(QOL)に大きな影響を与える。患者による病いの語りは、症状マネジメントに対して、経験を意味づけ、秩序立てて構造化することを助け、セルフマネジメントを促す効果が期待できる。本研究では、意図的な看護介入として、心臓病をもつ成人に対し病いの語りを促し、症状マネジメントへの効果を測定し、その有用性を明らかにすることを目的とする。 平成24年度は、実験準備として、「語り」を促す技術的訓練と対象者の選定方法について検討した。患者の病いの語りを促すインタビュアーのためのインタビューガイドの作成を行った。インタビューガイドの内容は、Atkinson(2002)や桜井(2002)の文献を参考に、質問項目の構造、長さ、回数や、環境設定、スクリプト作成と解釈等について検討した。作成したインタビューガイド案を使用して、研究者間でインタビュアーのトレーニングを実施する。 今後は、インタビューガイドの内容をさらに精錬し、病いの語り手となる心臓病者の選定方法について検討する予定である。対象者に対して、調査の目的と方法について説明し同意を得るよう、倫理的な配慮に留意し、インタビュアーによる面接の準備を行いたい。対象者の特性に考慮しインタビュアーと対象者のマッチングを行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成24年度は、実験準備として、「語り」を促す技術的訓練と対象者の選定方法について検討した。患者の病いの語りを促すインタビュアーのためのインタビューガイドの作成を行ったが、内容の検討が遅れている。また、対象者の選定について、倫理的配慮を慎重に検討しているため、やや遅れていると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、インタビューガイドの内容をさらに精錬し、病いの語り手となる心臓病者の選定方法について検討する予定である。対象者に対して、調査の目的と方法について説明し同意を得るよう、倫理的な配慮に留意し、インタビュアーによる面接の準備を行いたい。対象者の特性に考慮しインタビュアーと対象者のマッチングを行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度は、病いの語り手となる心臓病者の選定および募集について研究費を使用する予定である。協力者への謝金、研究成果公表の旅費等を主として使用予定である。
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