本研究の目的は、地域在住女性に対するヘルスリテラシーを活用した尿失禁予防・改善にむけた包括的プログラムを検討することである。研究結果から、女性の特性としてマスメディアへのアクセスが容易である反面、氾濫する情報に戸惑いがあるため【よりよい情報を選択する上での手段】として気軽に専門家からの情報を受け取れる機会を設けること、【ライフイベントへの直面化】によってヘルスリテラシーが高くなる傾向にあり、かつ尿失禁はライフイベントごとに骨盤底筋が脆弱化するため、ライフイベントのタイミングで支援を行うこと、情報発信の担い手となりうる女性リーダーを養成できるようなプログラムを構築することが必要であると分かった。
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