精神科デイケアに通所する糖尿病を併せ持つ精神障がい者を参加者として,参画型糖尿病教室の実証研究を行った。集団心理教育の進め方を用い,参加者が希望するテーマの学習会とディスカッションを繰り返し,糖代謝のセルフモニタリングをしながら生活改善に2年間取り組んだ。 参加者9名の参加観察データとフォーカス・グループ・インタビューの内容を分析データとした。質的統合法で分析統合を繰り返し,7つのシンボルマーク《興味・関心の高まり》《帰属意識と開放性の高まり》《他者の肯定と支え合い》《問題意識と現実に向かう意欲》《予期性不安の表出》《満足感と自己成長の自覚》《生活の質改善とコントロール感の獲得》にまとめられた。
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