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2014 年度 実施状況報告書

「ストック」としての我が国リゾート施設の評価と活用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24611022
研究機関金沢星稜大学

研究代表者

佐野 浩祥  金沢星稜大学, 経済学部, 講師 (50449310)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワードリゾート / 社会関係資本
研究実績の概要

総合保養地域整備法成立後、1990年代に「東京都越後町」と揶揄されるほどリゾート開発が推進された新潟県越後湯沢町および南魚沼市における現状と課題に関する調査を実施した。当該地域においては、1990年代のいわゆるリゾートブームに乗じて多くの大型リゾートマンションが建設されたが、現在その利用状況が芳しくないことは周知のとおりである。本研究は、上述のような過去に建設されたリゾート施設等をストックとして捉え直し、活用方策を検討することが主目的であることから、そうしたリゾート施設をめぐる現状と課題を正確に把握することが不可欠であるため、当該地域におけるリゾートの現状に関する資料調査に加え、リゾートマンションの視察と管理会社へのヒアリング調査を実施した。こうした調査を通して、リゾート施設の持続可能な運営に向けて、現オーナーの所在確認と確実な管理費徴収、自治体との協力関係の構築、新たなオーナーの獲得方策等、様々な課題が浮き彫りとなった。一方で、オーナーと管理会社の信頼関係、リゾート施設側と近隣住民との協力関係といったソーシャルネットワークが、建設から現在までの20年近くの期間を通して醸成されていることが確認できたことから、リゾート施設という物理的なものに限らず、その周辺に存在する社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)をも含めてストックとして包括的に評価し、活用していく必要があると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初研究遂行の補助を予定していた学生の確保がかなわなかった点に加え、研究機関の異動にともない、助言を得たり資料を収集する予定であった専門家や調査研究機関が遠隔になったため、研究期間の中の早い段階で実施する予定であった市場調査等が実施できていないことが、主な理由である。

今後の研究の推進方策

最終年度の今年度は、他の研究者からの助言や協力を仰ぎ、着実に研究を推進していく。

次年度使用額が生じた理由

当初研究遂行の補助を予定していた学生の確保がかなわなかった点に加え、研究機関の異動にともない、助言を得たり資料を収集する予定であった専門家や調査研究機関が遠隔になったため、研究期間の中の早い段階で実施する予定であった大規模な市場調査や海外リゾート調査が実施できていないため。

次年度使用額の使用計画

最終年度である平成27年度において、前述の大規模市場調査と海外リゾート調査を前半期において着実に遂行し、後半期において研究期間全体の成果をまとめる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] THE CHANGE OF TOURIST GAZE IN HISTORICAL CITY2014

    • 著者名/発表者名
      HIROYOSHI SANO
    • 学会等名
      Asia Pacific Tourism Association
    • 発表場所
      Rex Hotel, Ho Chi Minh City, Vietnam
    • 年月日
      2014-07-04

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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