ゲーム・パズルに関する劣線形時間アルゴリズムを中心に、これまでに無い枠組みという視点から研究を推進し、以下の結果を得た。 (I) ケーキ分割問題に対し、劣線形時間アルゴリズムの枠組みを与え、具体的なアルゴリズムを提案した。(II) 一般化将棋問題に対し、定数時間アルゴリズムを提案した。(III) 川渡り問題に対し、「禁止状態」を入力とした問題を提案し、グラフのエキスパンダーを利用した新しい多項式時間アルゴリズムを提案した。(IV) n手からなる一般化ジャンケンについて、異なる手の間に引分けを考慮した問題に対し、引分けの総数の厳密な上下限を導くなどの諸性質を得た。
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