本研究の目的は、パーキンソン病患者由来ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)組織切片におけるドパミン神経細胞に特異的なmiRNAの網羅的発現解析法の確立にある。予備実験としてラットFFPE標本を用い免疫組織化学的に標識したドパミン細胞をレーザーマイクロダイセクション法で回収し本解析法の可能性について検討した。その結果、ホルマリン固定により剪断化されているRNA分子は免疫染色を施すことにより一層の品質低下を招き、網羅的発現解析が困難な状況にある。現在、FFPE切片由来RNA分子の品質向上に向けた免疫組織化学染色法の確立に向け研究を継続している。
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