居宅介護予防・介護サービス利用高齢者(利用者)の生活必需品購買行動に関する実態調査を行った。無作為抽出した全国の介護支援事業所と訪問介護事業所に、自作の自記式調査票を郵送で配布し、回収した。 利用者の8割以上がヘルパー等に買い物代行を依頼していた。送迎・同行によって自分で買い物をしていたのは利用者の約3割で、自力で買い物をしていたのは約2割だった。約半数の利用者、ケアマネジャーおよびヘルパーが生活援助時間の不足を訴えていた。買い物代行は、利用者の介護予防や機能回復を妨げている可能性がある。買い物の送迎・同行援助の充実が、利用者の老化防止や機能回復を促し、生涯の介護費用を節減すると考えられる。
|