氷床コアによる古気候の高精度解読を目的とし、堆積後の氷中において温度の指標となっている水分子の安定同位体の粒界拡散移動に着目することが当初の研究目的であった。種々の事情で、水分子の安定同位体を分析が困難となったことから、同様に古環境復元に用いられている、溶存化学イオン成分の移動について調べることを目的とした。そこで、この拡散実験を行うため、氷試料を高空間分解能で化学イオン成分が分析が分析可能な連続自動融解装置の開発を研究の軸とした。本研究では、装置の分析部を考案し製作が完了した。自動化と融解部については現在も開発を継続している。
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