2011年の東日本大震災による津波由来ヘドロ堆積物は、微細な粒径から乾燥後に浮遊粒子状物質(SPM)として大気中への拡散がおこる。これらSPMが微生物由来成分を含むエアロゾルが大気中で及ぼす影響を検証することで感染症の拡大予防などに向けた知見を得られると考えた。実験には異なるエアロゾルを混合する容器を用い異なるSPMとバクテリアを含むエアロゾルをモデルとして混合試験を実験室にてで行った。その結果、異なるSPMによってバクテリアの活性維持に影響の違いが及ぼされることが解明できた。異なるSPMが感染の拡大などに及ぼす影響などを把握するためには、更なるバイオエアロゾル研究の必要性が示唆された。
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