本研究では、メタン生成アーキアのメタン合成遺伝子を産業利用が容易な微生物の染色体にインテグレートすることで、難培養性であるメタン生成アーキアよりも容易にメタンガスを生合成する事を意図した。 メタン生合成系のうち、宿主であるS.cerevisiaeで安定発現が確認されたCoenzymeF420合成関連遺伝子5つを、プロモーターと共に宿主の染色体のトランスポゾン領域にインテグレートしてタンパク質が発現されるかを検討した結果、発現が確認出来なかった。今後、S.cerevisiaeの欠損可能な遺伝子座に遺伝子置換する方法で、発現が可能か検討を続行する予定である。
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