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2013 年度 実績報告書

教室談話に見られるポライトネス-日英教室談話の比較分析から

研究課題

研究課題/領域番号 24652130
研究機関明海大学

研究代表者

山下 早代子  明海大学, 外国語学部, 教授 (90220334)

キーワード教室談話 / ポライトネス / JSL / EFL / 日英対照研究 / フェイス / ポライトネス・ストラテジー / ティーチャー・トーク
研究概要

本研究は、Brown & Levinson(1987/田中監訳, 2011)のポライトネス理論をベースに、外国人学習者を対象とした日本語教育と日本人英語学習者を対象とした英語教育の教室内コミュニケーションを分析し、ポライトネスの視点からその共通点(普遍性)と相違点を検証することを目的とした。具体的な課題は、日本語授業および英語授業のデータから、ポライトネス理論の要であるポジティブ・フェイスとネガティブ・フェイスに焦点を当て、相互作用による共同構築の形としての教室談話(教師と学生のインターアクション、学生と学生のインターアクション)の特徴はなにか、日英両教室談話に違いがあるか、を分析し、B&L理論のポライトネスの普遍性を検証した。
初年度である平成24年度は、海外の動向を探り、先行研究を整理し、理論的基盤を強固なものにすること、そして英語教室談話データを収集し、データ入力をすることを主たる課題とした。
最終年である25年度は、実際に収集したデータ、①外国人学習者を対象とした大学日本語教育(JSL)の教室談話録画データと②日本人英語学習者を対象とした大学英語教育(EFL)の教室談話録画データを詳細に分析し、ポライトネスの視点からその共通点(普遍性)と相違点を検証した。それぞれの録画データから、ポライトネス理論の中心であるポジティブ・ポライトネス・ストラテジーとネガティブ・ポライトネス・ストラテジーに焦点を当て、相互作用による共同構築の形としての教室談話の特徴を明らかにした。その結果Brown & Levinson(1987)のポライトネス理論が日英教室談話においても普遍性があることが明らかになった。B&Lポライトネス理論の普遍性は様々な形で検証が行われているが、教室談話の中でそれを検証することは海外でも未だ行われておらず、これを初めて明らかにした意義と重要性は大きい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] 教室談話に見られるポライトネス―日英教室談話の比較2014

    • 著者名/発表者名
      山下早代子
    • 雑誌名

      応用言語学研究

      巻: 第16号 ページ: 103-115

  • [学会発表] Comparing JSL and EFL classroom discourse using CA

    • 著者名/発表者名
      Yamashita, Sayoko
    • 学会等名
      the 39th JALT International Conference on Language Teaching and Learning & Educational Materials Exhibition
    • 発表場所
      神戸、ポートピア
    • 招待講演
  • [学会発表] Comparison between JSL and EFL classroom discourse using politeness theory

    • 著者名/発表者名
      Yamashita, Sayoko
    • 学会等名
      JALT Tokyo Chapter & JALT JSL-SIG meeting
    • 発表場所
      上智大学
    • 招待講演
  • [学会発表] Politeness as observed in Language Classrooms

    • 著者名/発表者名
      Yamashita, Sayoko
    • 学会等名
      Linguistics Seminar at Graduate School of Applied Linguistics
    • 発表場所
      University of Greenwich, U.K.
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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