和歌山県和歌山市西部の加太沖に残存する「友ヶ島第2砲台跡」を計測対象として,撮影時のカメラの縦・横位置が,デジタル写真測量ソフトによる3次元モデル生成に,影響を及ぼし得るかを,実験協力者の印象評価から判断し,より適切な画像取得の方法を考察した. モデリングのベースとなる画像セット(64ファイル)を撮影し,そこから互いに組み合わせが異なる4種類のセット(各32ファイル)を作成した.各画像セットから生成されたモデリング画像の計測対象の再現性の優劣を評価した.その結果,横位置で撮影した場合が高評価を得た.また再現性が,必ずしもソフトウェアが処理するファイルの数に依存しない可能性が示唆された.
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