本研究は証明指導の改善を目的とし、図形の命題で使われる図の「変数性」と「定数性」の視点に関する生徒の理解を明らかにし(A)、証明の教材開発と指導の提案を行う(B)ものである。①~④の順にA、Bに関した成果が明らかになり、証明指導改善の方針が具体化できた。 ① 命題の図の捉え方の生徒の実態を明らかにした。 ② ①を踏まえ開発した証明の教材で授業を行い実証的にその妥当性を見た。 ③ 指導前後の生徒の変容を分析した。その効果、生徒の証明に対する理解が深まったことが明らかになった。 ④ 命題で使われる図の「変数」を、1つから2つ、3つと増やす教材開発の視点が、証明指導に有効に働くと判断できた。
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