3次元外部領域において障害物が回転し,回転軸と同じ方向に並進運動している場合,それらが十分小さければ,定常Navier-Stokes 方程式は一意的な強解を有することを証明した.特に並進運動のみに限れば,外力が1階偏導関数が自乗可積分なる空間の双対空間に属しているとき,任意の弱解に対してエネルギー等式が成立することを明らかにした.応用は,小さな外力下における弱解の一意性である.一方,内部多重連結領域においては,与えられた境界値がLeray-Fujita の不等式を満たし,その領域全体へのソレノイダル拡張ベクトル場に定常解がL^3-ノルムの位相で十分近いならば,指数的に安定であることを示した.
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