極域の降雪量測定を目指しダイヤモンドダストなどの小さな降雪粒子に対して、(1)近年使われるようになった様々な光学式雨量計の動作特性の比較観測、(2)粒子の形状や大きさを記録するため、顕微鏡を用いた降雪粒子連続観察装置の試作および光学式雨量計との比較観測、を日本で最も寒いといわれる北海道陸別で三冬間行った。その結果、1mmより大きな降雪粒子が多く観測される場合は概ね正確な降雪量観測ができるが、0.5mm以下の小さな降雪粒子が主となる弱い降雪の場合は、降雪量の測定は難しく、測定誤差が大きいことが分かった。また降雪粒子連続観察装置の連続運転が行え、順調に降雪粒子の雪結晶写真を撮影することができた。
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