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相変化時の過渡現象を捉えるために，(a)ゆっくりした相変化を起こす試料系の発見，(b) 現象を捉える方法論の構築と装置の開発や改良を行った。
(a) では，イオン液体の多くの試料で分～時間オーダーの相変化を見出し，時々刻々の変化を熱測定とNMR 緩和時間測定で観測した。また，熱応答性高分子の水溶液中に分散した金クラスターのナノ粒子への成長過程の追跡にも成功した。
(b)では，低周波数NMR 装置の19F用のプローブを利用し，イオン液体アニオンの主構成元素Fの緩和時間測定を可能とした。従来のカチオンに加え，アニオンを組み合わせ，統一的にイオン液体の相変化のダイナミクスの議論が可能となった。
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