抗原決定基とTEMPOのアセチレン誘導体をアダマンタン自己組織化単分子膜(Ad-SAM)表面に効率よく化学修飾するために、2種類の異なるクリック反応性官能基、アジド基とチオール基をそれぞれ有するAd-SAM膜物質を合成した。TEMPO-アセチレン誘導体とのアジド-アセチレン結合に基づくクリック反応によってAd-SAM表面上のアジド基は、効率よくしかも簡便にTEMPO誘導体を化学修飾できるので、この修飾法は多様な電極機能界面を形成するために極めて有効であることを明らかにした。さらに、ダブルクリック反応性混合Ad-SAM電極機能界面のプラットフォームが簡便に形成でき得るので本研究に利用できる。
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