コンクリートのCO2固定技術の開発を目指して、CO2気泡をセメントペーストに混入してCO2気泡コンクリート(CFC)の製造を試みた。CFCの凝結性状、力学性能、アルカリ性、体積変化、化学的炭素固定量および内部構造などを考察し、セメントの種類、水セメント比,気泡量および養生方法と期間などの影響を検討した。その結果として、CO2気泡の混入は、CFCの凝結性、力学性能、吸水性および乾燥収縮に影響を与えない。水セメント比が0.35以上であれば,1年材齢のCFCのpH値は11.5以上維持できる。気泡量がある限界値より小さければ、炭酸ガスの漏れは極めて少ない。CFCの炭酸塩反応は少ないことを明らかにした。
|