太陽電池用シリコン原料の革新的製造技術の開発へ向け、固体シリコン内の不純物濃化相を選択的に抽出除去するための、不純物液相のマイグレーション技術について、以下の基礎検討を行った。 マイグレーションによる精製効果について熱力学計算による検討を行い、P・B・Al・Fe以外の不純物成分を、いずれも1ppmw以下まで低減可能であることが分かった。 次いで、不純物液相のマイグレーション挙動を調査するため、1250~1350℃にて温度勾配制御下でのシリコンの熱処理を行った。マイグレーション速度は熱処理温度の上昇に伴い増加し、1350℃にて50μm/minに達し、十分高速で処理可能であることが分かった。
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