96ウェルプレートを用いて細菌が細胞性粘菌により捕食されてハロを形成する能力を調べる実験系を構築し、大腸菌網羅的遺伝子破壊株ライブラリーKeio collection約5,000株を対象に2回行った。その結果、2回に共通してハロ形成速度が著しく小さい8株を同定した。9 cmプレートで再確認したところ、いずれの株でも再現性が見られたが、さらにプレート上の大腸菌の生育が悪いほど速度の減弱が大きく、生育が良いほど好んで補食される傾向が明らかになった。破壊遺伝子には生育に関わるものに加え機能未知遺伝子が含まれていた。また、細胞性粘菌側の遺伝子で貪食作用に関わるものを1つ同定した。
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