化石燃料に代わる新たなエネルギー源として導入が推進されているバイオマス燃料の多くが構成元素として酸素を含むため、燃焼の際に従来の炭化水素燃料よりも含酸素化合物が多く生成することが予想される。本研究では、木質ペレットとバイオディーゼル燃料の燃焼からの過酸化物生成挙動に着目した。 木質ペレットの燃焼では過酸化水素より有機過酸化物の生成が多く、バイオディーゼル燃料を使用した自動車排気では、過酸化水素が多く生成し、アイドリング時で数十ppbv程度と炭化水素燃料の場合より比較的高濃度の過酸化物が検出された。
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