サツマイモは窒素(N)やカリウム(K)吸収能が高く、N多肥で茎葉生育が促進され塊根肥大しないつるぼけになり、K要求が高くなる。これを用いて化学的性質が類似する原発事故で土壌を汚染したセシウム(Cs)吸収を検討した。 葉取り用品種すいおうを、砂質と粘土質土壌で非放射性Cs表層施用とN多肥K少肥で栽培した。砂質土ではN多肥でつるぼけになりCs吸収も増加して収支0.42~0.67で63~83%が地上部へ移行集積した。粘土質土ではつるぼけせず、Cs収支は低く大部分が塊根に集積した。 回収植物体処理に交換態イオン抽出法を用い、茎葉の乾燥粉砕試料で振盪を十分に行うとKと同様にCsも100%抽出できた。
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