研究目的は、隠れ糖尿病の発症機構の解明である。インスリン分泌の調節因子として4型メラノコルチン受容体(MC4-R)が注目されている。MC4-R GFPマウスの形態学的な解析より、MC4-R発現神経が延髄迷走神経背側運動核から、直接、膵β細胞へ投射し、インスリン分泌を調節している可能性が示唆された。そこで、マウス迷走神経終末を順行性に、効率良く標識する方法を検討した。その結果、高輝度蛍光物質を標識した順行性トレーサーとIVIS Imaging systemを併用すれば、検討時間の節約ばかりか、実験動物の削減をももたらす可能性が出てきた。トレーサーの使用条件は決定していなく、今後の課題である。
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