常在腸内細菌感染は宿主免疫機構に依存し腫瘍形成を誘導することから、腫瘍ウイルス感染と同様に細菌感染も潜在的な発癌リスクファクターとなることが予想された。本課題ではChlamydia trachomatis Tarp分子の機能解析を通して、細菌感染が細胞増殖に与える影響を明らかにすることを目的とし、ヒト化 C. trachomatis tarp遺伝子作出し、これまでに困難されてきた動物細胞におけるTarp異所性発現系の構築に成功した。また、人工遺伝子を用いた遺伝子改変動物作製へのアプローチを行った。
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