トリクロロエチレン及び代謝物のトリクロロエタノール及びトリクロロ酢酸のマキシミゼーションテストを行った。トリクロロエチレンは雌雄で、トリクロロエタノールは雌において感作性が観察された。感作されたモルモットの肝臓には炎症細胞浸潤を伴った壊死像が観察された。また、感作動物のALTやIFNγは感作されていない動物より高かった。感作した動物の血清にはCYP2E1抗体と反応する25と50KDの蛋白が多く、プロテオミクス解析で、IgGが増えていると推察された。ヒトCYP2E1発現細胞を作成し、患者と対照者の血清と反応させたところ、患者血清にはCYP2E1に反応するIgGが増加している可能性が示唆された。
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