高血圧を指摘されかつ未治療の者に対し、追跡調査を実施し受診後1年後の健康行動を規定する要因を分析した。686名の未治療高血圧者のうち458名が追跡調査に回答し、103名(22%)が高血圧の治療を開始、98名(21%)が受診したものの治療開始なし、75名(16%)が受診なし、182名(40%)が高血圧を認識していなかった。高血圧を認識しないリスクは、Ⅱ度の高血圧を有しないことであり、Ⅰ度高血圧者の43%は健診で高血圧を指摘されても高血圧を認識していなかった。高血圧を認識していても受診に結びつかないリスクとしては現在飲酒者があること、受診者で治療を開始していない者は未喫煙者に多いことが観察された。
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