ストレスは如何にして宿主の易感染性を惹起するか？

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24659350
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 内科学一般(含心身医学)
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 須藤 信行 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60304812)
• 研究分担者: 古賀 泰裕 東海大学, 医学部, 教授 (60170221)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 腸内細菌 / カテコラミン / 腸管 / ストレス

研究概要

カテコラミンを介した“Interkingdom signaling”は、腸管内で恒常的に行われていると推定されるが、これまでin vivoで明確に証明した報告はなかった。その最大の理由は、多数の夾雑物の影響で腸管管腔内のカテコラミン測定が技術的に困難であることによる。
本研究によって、１．腸管管腔内にはカテコラミンが存在しており、２．その生成には腸内細菌由来のbeta-glucuronidase による脱包合が関与していることが明らかとなった。

研究成果

• [雑誌論文] 薬物治療のほかにすべきこと生活習慣の見直しとストレス解消のすすめ腸内フローラとストレス (2013)
  • 著者名/発表者名: 須藤 信行
  • 雑誌名: 皮膚の科学 巻: 12巻 ページ: 37-41
  • 査読あり
• [雑誌論文] Commensal microbiota modulate murine behaviors in a strictly contamination-free environment confirmed by culture-based methods (2013)
  • 著者名/発表者名: Nishino R, Mikami K, Takahashi H, Tomonaga S, Furuse M, Hiramoto T, Aiba Y,Koga Y, Sudo N.
  • 雑誌名: Neurogastroenterol Motil 巻: 25(6) ページ: 521-8
  • DOI: 10.1111/nmo.12110
  • 査読あり
• [雑誌論文] Critical role of gut microbiota in the production of biologically active, free catecholamines in the gut lumen of mice (2012)
  • 著者名/発表者名: Asano Y, Hiramoto T, Nishino R, Aiba Y, Kimura T, Yoshihara K, Koga Y, Sudo N.
  • 雑誌名: Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol 巻: 303(11) ページ: G1288-95
  • DOI: 10.1152/ajpgi.00341.2012
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of microbiome in regulating the HPA axis and its relevance to allergy (2012)
  • 著者名/発表者名: Sudo N.
  • 雑誌名: Chem Immunol Allergy 巻: 98 ページ: 163-75
  • DOI: 10.1159/000336510
• [学会発表] ストレス関連疾患の病態と治療 (2014)
  • 著者名/発表者名: 須藤 信行
  • 学会等名: 第62回東北支部主催生涯教育講演会
  • 発表場所: 宮城県
  • 年月日: 2014-02-25
• [学会発表] 腸内細菌とこころの発達 (2013)
  • 著者名/発表者名: 須藤 信行
  • 学会等名: 第13回抗加齢医学の実際2013
  • 発表場所: 東京都
  • 年月日: 2013-09-16
• [学会発表] 腸内細菌研究の動向と心身医学との接点 (2013)
  • 著者名/発表者名: 須藤 信行
  • 学会等名: 第54回日本心身医学会総会
  • 発表場所: 神奈川
  • 年月日: 2013-06-27
• [学会発表] Gut microbiota modulates host stress response and behavior (2012)
  • 著者名/発表者名: Sudo N.
  • 学会等名: International Probiotics Symposium in Tokyo
  • 年月日: 2012-06-08
• [学会発表] 腸内細菌による腸管管腔内カテコラミンの制御 (2012)
  • 著者名/発表者名: 朝野 泰成、平本 哲哉、須藤 信行
  • 学会等名: 第53回日本心身医学会総会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 2012-05-26