研究課題
平成25年度は、平成24年度に検討した血管肉腫細胞株(ISO-HAS)では従来報告されていたEGR受容体(EGFR)の発現が見られなかったことを踏まえ、まず流血中に存在する血管肉腫細胞を識別するための活性物質を探索した。また今後の基礎的研究がより普遍性の高いものとするため、新たな血管肉腫細胞株を探索し、北海道大学皮膚科保科博士よりHAMON細胞の供与を得て解析した。その結果、2種類の細胞はいずれもEGFRの発現はみられず、ヒト臍帯血静脈由来正常血管内皮細胞(HUVEC)と同様にVEGF受容体(VEGFR)を発現すること、これらの細胞をVEGFで刺激すると、HUVECとHAMONではともにVEGFRのリン酸化が起こるがISO-HAS細胞ではリン酸化が起こらないことが確認された。そこで3種類の細胞で発現しているVEGFRの遺伝子配列を検討したところ、解読し得た範囲でこれらの遺伝子配列に異常はなく、ISO-HAS細胞におけるリン酸化の不良は受容体よりも下流の情報伝達系に起因することが示唆された。さらに、HAMON細胞ではVEGF刺激により起こるシグナルが起こらず、SPRにより正常血管内皮細胞と鑑別できることが示された。
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