重症心不全の患者での広背筋による心補助は短期間の心機能補助効果は良好で、心不全の改善を認めたが、長期補助を行うと、筋肉疲労が生じて有効な補助を得られなくなるという問題があった。この広背筋の代わりにゴム人工筋肉を使用することで広背筋を使用したのと同等の心補助効果を得るとともに筋肉疲労の問題を解決できる可能性がある。高頻度刺激による心不全豚を作成しゴム人工筋肉で作成したラッピングデバイスを装着して心補助を行い、心機能改善を得られることができた。デバイスの形状などさらなる改善が必要ではあるが、現在の心不全に対する補助装置の欠点を補う補助装置となりうる可能性がある。
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