研究課題
挑戦的萌芽研究
ステントグラフトの抱えるほつれ問題を解決するため、我々は縫合糸を熱で融着する手法を考案した。通常のポリエステル繊維の融点(260℃)度より低い温度で融解する特殊なポリエステル樹脂を通常のポリエステル繊維糸1本1本の周囲に被覆させた、特殊な2重構造の繊維を使用する。すなわち個々の線維がそれぞれ芯と鞘の様な構造を持つ特殊な複合繊維であって、それを撚り合わせたマルチフィラメント縫合糸を作製し、ステントグラフトの拡張部材縫着に導入した。実験では付着後に180~220℃の加熱する事によって低温融解性ポリエステル樹脂のみが溶け熱融着性を発揮し、ほつれ問題を完全に解決することができた。
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Int. J. Clin. Exp Pathol
巻: 6(3) ページ: 395-410
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3563186/