1)IVISシステムを用いたリアルイメージング法を用いた。GFAP発現細胞にルシフェラーゼが発現するマウス(GFAP lucマウス)左鼓膜にヒアルロン酸とルシフェリンを投与した。ヒアルロン酸の粘性によらず、内耳の薬物動態にはばらつきが見られた。一つには、粘性が高まることで投与しにくくなる可能性が考えられた。つまり投与に関するテクニカルな問題が背景にある。 2) モルモットの音響外傷後、デキサメサゾンとヒアルロン酸の混合した薬を顕微鏡下で鼓膜に投与した。治療前後で聴性脳幹反応(ABR)を両耳測定したが治療効果を認めなかった。以上からヒアルロン酸による徐放効果治療効果は認められないことがわかった。
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