本研究では研修医の修練のうち胸腔ドレナージ術の実践を、標準化という手法で明文化し、それをもとに指導、評価、フィードバックするという形で、TPSによるOJTの手法を臨床現場における研修医の修練に対して応用した。 成果の第一として手技の標準化過程で無駄な作業が把握でき、安全確認のための作業を盛り込め、手技自体の改善がおこなわれた。第二として研修医のモチベーションが向上した。第三として医療現場のOJTが抱える倫理的な問題点の顕在化し、医学教育研究の臨床研究デザインにおける倫理の保全を確立する必要性が強く認識された。第四として教育効果の客観的な評価方法の確立の必要性が認識された。
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