研究課題
挑戦的萌芽研究
塩味感受性は外部環境に存在するナトリウム(Na+)を検出し、その体内への取り込みに影響する重要な感覚である。体内ナトリウム量が減少すると、血圧調節ホルモンであるアンジオテンシンII濃度が上昇する。本研究により、このアンジオテンシンIIがマウス味細胞に発現する受容体AT1を介して塩味応答を抑制することが分かった。さらに興味深いことに甘味応答を増強させることも分かった。末梢の味覚器にはアンジオテンシンIIによる塩味および甘味感受性調節メカニズムが存在しており、この味覚感受性の変化が体内ナトリウム/グルコースホメオスタシス維持に重要な役割を担っている可能性が示唆された。
すべて 2014 2013 2012
すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (31件) 図書 (3件)
J Neurosci
巻: 33(15)(ISSN:0270-6474) ページ: 6267-77
Semin Cell Dev Biol
巻: 24(3)(ISSN:1084-9521) ページ: 226-31