ヒト新鮮象牙芽細胞標本を用い、TRPM8チャンネルタンパク抗体に対する陽性像を確認できた。同新鮮細胞で電気生理学的に同イオンチャンネルを示す電位依存性の電流が記録できた。この検知信号は歯髄最外層を3次元的に(周囲象牙芽細胞)に伝播されることが明らかになった。この信号伝播は方向依存性のない電気カップリングを介して行われ、細胞集団が電気容量の大きな共同体として機能できることがわかった。また、このことはμCTを用いた形態学的研究で、刺激象牙質が3次元的に添加されることで裏付けられた。 また、ヒト歯髄寒冷刺激を行う口腔内装置を開発し、冷却装置を用いてfMRI室でヒト刺激実験ができるところまできた。
|